最近はオフザリップという行為というか、
スリル満点なターンをしなくなった。
The Sting 1973 6’3″
Ben Aipa / @hiroyuki_maeda
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いくつかの理由があるが、
簡潔に書くとこうなる。
極を狙うより、
完結を目指す
ようになったからだ。
6’2″ Semi-egg / 1985
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極というのは点みたいなもので、
コンテスト時代はこの点のキレを磨き、
全て「取って」完結へ向かうことを目指していた。
けれど、
滑走という「ただひたすら楽しいこと」を継続するために、
オフザリップのような極を狙わずに流すようになった。
流すというのは、
サーフィン界で言うとカービングということだ。
流しの究極系は、
1980年代のトム・カレンを見るとわかる。
「取る」というのは、
当時のASPやJPSAが決めた技に準じていたのだが、
今では自分流にアレンジされて、
この流しサーフィンに行き着いたのだとわかった。
Tyler Warren’s 2+1 / 6’5″
Nakisurf Original Twin
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なので、
コンテスト時代から30年を経て、
私の「取る」は、
波のトップにボードをはわすように流すことになった。
5’0″ Mini / 2007
Photo by @u_skee
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「流し」は、
「流れる」と似た言葉で、
アコーディオンやギターを持って酒場を回る人もそう言われるし、
地域ネコもネコ界の「流し」だ。
この地域ネコやノラ猫から
「今日を生きる」ということを学んでいる。
淡路島南PAで鳴門海峡をテーマにしたアートを見た。
題名に「うずしお」とあるが、
どう見てもそのものだ。
サーファー諸姉諸兄がこの画を見ると、
「パドリングするとどうなるのだろうか?」
そんな畏怖にも似た気持ちになるのかもしれない。
【おまけ】
ロッキーショア。
岩場ブレイクでボードを流すと、
たいていはこんなことになる。
ここは浅かったり、
足が届かないほど深く、
海藻が滑り、
鋭利な貝とウニ群によって、
ちょっとした拷問のようになる。
でも急がないと、
ボードは手前の岩場に乗り上げてしまう。
早く早く。
けれど焦るな。
このサーファーが冒頭に書いたトム・カレンだ。
私はトム・カレンでもボードを流すのだと、
やけにうれしくなってシャッターを押したことを思い出した。
Jiro, Curren and Taro on 10’0″
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失敗は成功の母である。
これはトーマス・エジソンの言葉だ。
every wrong attempt discarded is another step forward
失敗が次へ進む一歩となる
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【巻末リンク:驚きの波乗り問答を再録】
【巻末リンク*2:トム・カレンとタイラー・ウォーレン】
【サーフィン研究所・所長登場特大号】トム・カレンとタイラー・ウォーレン_映画のいま_仲間と楽しむサーフィン_NALU誌とBLUE誌連載&特集記事について_(2385文字)
Happy Surfing and Happy Lifestyles!!
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